会社員が懲戒・訴訟のリスク無くブログで情報発信する方法

ITベンチャーではなく、旧態然とした家電メーカー(月並みな言い方をすれば大企業)に勤務してると、色々とBlogで情報発信し辛くて困る。「個人的に考えた、こんなビジネスモデルはどうだろう?」「個人的な分析によると次はこんなのが流行りそうだ」「こういったマーケティング策を実行した際のリスクを個人的に考えるに...」なんて情報を社内会議でも自分のブログでも発信していたりすると、結構白い目で見られたり、たまに『和蓮さん先日のアレやばいんじゃない?』とか言われちゃったりする。

え〜 個人的に、しかも業務時間外に考え付いたことなのにー!? ってなわけで、今日はそんな同志諸君のためのTipsをば。

業務時間外に考えろ(考えたことにしろ!?)

家電メーカー勤務社員の和蓮和尚さんが、勤務時間中に考案した(資料化されていない)ideaをブログに書きました。...なんてことになると、即「機密流出だ!」とまではならないまでもやっぱり色々と問題がある。黒っぽいグレーといったところか。勤務時間中に資料としてパワーポイント等にまとめ、自らの手で「秘 '08/1/1迄」なんてラベルを付けてしまっていたら、もうこれは完全にクロだ。機密情報の漏洩ってことで良くて懲戒、モノによっては訴訟!?

社内での発信前にBlogで発信せよ

だが、通勤電車内で思いついたideaや、自宅の風呂場で思いついたideaについてはどうだろう?当然ながら出社後に資料化してしまうとアウトだが、ブログに先に書いてしまったら!?

つまり、オフタイムに考案した個人的なideaをブログに書いたにすぎないわけだから....セーフなんだろう、たぶん。ここでAdSenceなんかを張ってたりすると、業務分野の知識・経験を使った副業*1だと言われてしまいそうだが、収入を得ていないことが明らかであれば状況はよりクリアになるはず。

どんなideaでもブログに投稿しまくれ!?

となると、自らが考案したideaについては*2、全てBLOG等の公開されているメディアに投稿してから業務に使うようにすることで、大企業勤務の社員であっても、ブログ上で色々と仕事の領域に踏みこんだideaの議論ができるというわけだ。

個人として持っていたストックを切り出して使うという形態になるわけだが、既にBlogに書いてしまった情報に関しては公知のものとなっているわけで、特許のように「物理的に権利譲渡する」ことができない。結果、今後その情報*3をどう扱おうが個人の自由でしょ?...という論旨である。


さらにもうひとつ、メリットと言ってしまうとマズそうな特典がある。ブログに書いた時点でのideaは、転職することがあっても転職先で活用できるんじゃないか? ということだ。いくらなんでもそれはマズいんだろ...と思っているのだが、私の法務的知識ではこの行為を否定するための明確な理由を言えないのである...。むー。

当然、リスクもある。例えば、競合他社があなたのブログに書かれたideaをベースにした製品を出してくる可能性などだ。しかし、中長期的な視点で見た場合、うまくいけば業界全体の意見を誘導できてしまったりするので、自らがやりたいことを前へと推し進めるにあたってはむしろ好都合だという場合もある。一概に競合他社に知られるとまずい、とも言えないのだ。





というわけで今後は風呂や電車で思いついたideaはどんどんこのBlog(キャズムを超えろ!)で発信して行きたいなぁと考えている次第である。....ふう。なんて長ったらしい決意表明なんだか(w

※正直なところコンプライアンス遵守の法令まわりは一切門外漢なので『そりゃおめー、間違ってる!』という意見大募集中

*1:規定で禁止されている大企業が多いはず

*2:その創出のベースに業務上でのみ知りえる機密情報が無いという前提において、だが

*3:ブログに書いた時点での情報