RTC勉強会09概要発表『ライブドア事件とこれから』

近江商人な上原さん,ちょー^3いい感じな保田さんが主催される勉強会がまた開催されるようだ(詳細)。スピーカーには主催者自ら保田さん,ガ島通信の藤代さんが内定されている模様。面子が面白そうなので是非行きたいところだが、はたして日程調整できるかなぁ...。


とまぁ参加表明は本業の都合次第ということで延期するが、折角Blogを用意したのだからRTC勉強会のお題について少し意見を述べておこう。

ライブドア事件とこれから』と題してこの事件で取り沙汰されたファイナンスのギミックと事件の実態を解析しつつ、この事件の余波を受けるビジネスや投資現場の動きについて

というお題目のようだが、私は保田さんのようなファイナンスの知識もなければ、藤代さんのように鋭い切り口を持ち合わせているわけでもない。が、事業企画に携わる身として後者のこの事件の余波を受けるビジネスという所に着目してみたい。今日のところはBtoCサービスに限定した話とさせてほしい。※単に専門分野がBtoCなので...

Web1.0サービス提供主体者は辛い時期


アクティブユーザの活動に依存しないこの手のサービスはBtoBの切れ目がコンテンツの切れ目。いきなり提供していたコンテンツをぶった切ろうなんて業者は無いとしても、新規案件の立ち上げ速度は鈍らざるを得ないだろう。また、AdSenceなどに頼らず自力で広告スペースを(大手企業などを中心に)商材として売り込んでいるサービス業者は、受注に陰りが見られたりするのではないだろうか。

Web2.0サービスにとっては何処吹く風...か?


どちらかというとWeb2.0的な要素を多分に含むサービスの大勢に影響はないだろう。ライブドア=インターネットサービス=よくないイメージ → 結果サービスを利用しなくなる or これまでネットで処理してきたものをリアルに置き換える(戻す)なんてユーザはごくごく少数であり、母数をWeb2.0的なサービスを活用できるスキルを持っているユーザ層に限定した場合、そんな奴いないんじゃない?と思う次第。

大きなムーブメントの可能性はあるか?


Livedoorファイナンスで儲けておまけでポータル,あるいはファイナンス分野でガバナンスを利かせるためにポータル事業をやってた会社だ。とはいえファイナンスで致命的な問題を出した以上、ファイナンスでの事業継続は大変厳しくなるのでは?とファイナンス事業の素人目には映る。


恐らくポータルを主軸に戦略を立て直すことになると思うのだが、Yahooなんかに比べるとショボすぎるポータルとはいえ、持ってる個人情報とCGMの類,データセンターとエンジニアの存在を考えると、このまま株価が落ちていけば大変に美味しい買収対象となることは間違いない。


でも、買うとしたら誰?
って議論が多分一番面白い。
そこで一仮説を展開してみるテスト*1


例えば目の付け所がシャープなSHARP社が買い取って、mebiusやネット対応AQUOS(現行品はネット非対応)のブラウザホームにしちゃう、なんて手もあるわけ。そうなるとLivedoorストアの課金システムをSHARPが押さえることにもなり、極論mebiusAquosにクレジットカードリーダーがついてて独自の暗号化方式でストアと通信して「超安全簡単なネットショッピングができるのはmebiusaquosだけ」なんて売り方もありうる。

SONYにはTVホームSo-netが、松下にはTナビ&hi-hoがあるから難しいのかもしれないけど、SHARPならありえない話じゃぁないよな、と思った次第。


・・・ま、無いんだろうけどさ。理由はとっても泥臭いのだけれど、そんな短期間でSHARP規模の会社が少なくとも1千億の投資判断を下せるとは思えない為。現実的な所では商社あたりが出てくるのかなぁ・・・オモシロクネェ


本題から少々ずれてしまったが、眠いので今日はここまで。まぁ小生の頭で考え付くことなどこの程度であろう。2/1行けなかったら小ネタにでも活用してくだせぇ >主催者各位

*1:本稿執筆後にフジサンケイグループが買う(というか既に買っているのを増資、グループ化)事を匂わせる。一番面白くない展開なので敢えて触れなかったのだが…。結果としてはフジを巻き込んでしまおうとしたLivedoorがフジに逆に巻き込まれてしまう結果に。「ネットならでは」の面白いコンテンツがフジグループLivedoorとして提供し続けられるかどうかが焦点となるが、多分無理なんだろうなぁ