みんなになりたくないひとたちの意見に同意することで"みんなになりたくないみんな"になりたい!? 人への警鐘

シナ千代さんが面白いエントリを書いていたので、ちょっと言及。
はてブコメントと併せて読むとさらに美味しさUP、10%増量。(当社比)

要約すると以下のような内容。

  • 大手小町(発言小町)」では既出同一内容の書き込みが多数続く傾向がある
  • 「自分もだいたいみんなと同じなんだ、だからこれでいいんだ」という意識の共有がしたいのでは
  • 彼ら(同一意見Res者)は自信喪失者議論する気は毛頭なく、同じ意見の集会に参加して自信を取り戻したい輩ではないか


私もこの意見には激しく同意。根底には「意見や行動が他人と極端にずれることに恐怖心を抱く」人種(以下"ズレ恐怖症")がこと日本においては大変に多数派である、という背景が挙げられる。あーもちろん日常体験からの推察であり確固たる情報源における断定ではないので「ソースは?」という責めはナシで。あえて挙げるとすれば「空気読める人が好まれる」って若年層対象にしたアンケートからの推察ぐらいにしておくか。


結果ズレ恐怖症な方々はid:wetfootdogの言う「実生活での、一種の自信喪失者」となり、「みんなになる仕組み」が求められるという構図なのだろう。


合コン王子 (c)ちょーちょーちょーいい感じ 保田さんだった時代にいろんな属性の人とコミュケーションを取ったが、労働環境/学校種別によってズレ恐怖症の発症率がかなり左右されることがわかった。


他人との協調が重要な仕事に就く方,女性ばかりの職場で働く方,女性ばかりの学校で学ぶ方はとにかく異常に発症率が高い。「営業職」「工場勤務」「生保レディー」「女子高校生」「チアガール(学生のクラブじゃなくてラグビとかが強い会社のチア採用者とかね)」「専業主婦」など。


逆に個人での仕事が多い、女性メインの職場ではない、という方は発症率が低かったように思う。当たり前だが独自性や自己鍛錬が特に必要とされる職種の方もしかり。「研究職」「個人競技のスポーツ選手」「ミュージシャン(自称ではなく本物)」「コンサルタント」など。


発症率について計算するならば、幼少時代からの環境をそれぞれ積み上げていき(中学時代集団競技系クラブに入っていたら+1、高校が女子高なら+1、現在研究職なら−2とか)、最後に個々人の情報収集活動に対する貪欲さ加減みたいなものを係数として掛けて、ズレ恐怖症発症率が決定されるような気がしなくもない。


で、異常に高い発症率が算出された場合、"反動"ってのがあって発症せずにズレ恐怖症者恐怖症、みたいなのになるんだろうなぁと予想。


でも、シナ千代さんのエントリ読んで、俺もそう思うぜー!なんて同意+α程度の意見を書いてTrackBackまで打ってる時点で「みんなになりたくないひとたちの意見に同意することで"みんなになりたくないみんな"になりたい」んだろうなぁ俺....と思うおーあーるぜっとな今。「 OT乙 」あたりにして差別化しておくかね(ぉ


そんなカリフォルニア州は現在AM3:30, そして9時出勤 OT乙



っと、大事なことを書き忘れていた。

彼らは実生活での、一種の自信喪失者なのかもしれない。全体の一部と化すことで自信を取り戻すべく、同じような意見を書くのではないか。つまり自分であろうとするために、まず大きなものの一部にいったん同化して自信を取り戻すという作業が必要なのではないか。

のくだりのみ、意見が異なる。多分彼らに自信喪失しているという認識はない。無意識下で(その人たちにとっていつものように)他人の意見に同調してしまっているだけではないかと思う。

大手小町はそういうひとたちによって、そういうひとたちのために機能しているかもしれない。

については完全に同意。日本人は種同一性が大変に高いと聞くが、ネットがそのあたりをうまく分解しはじめているようにも思う。もっとも、"月9ドラマ"なんて言葉が存在し続ける限り、ズレ恐怖症者がマス層ではなくなることはないのだろうけれども。


ただひとつ気がかりなことがある。
「マジョリティ層が強大無比で不変である前提でこそ、マイノリティ層としての自分を存続させうる自信」に頼っている自称マイノリティ層な方々は、TVの多チャンネル化やネット(含む携帯でのネット利用)によるマジョリティ層コミュニティの分裂によって起きる(かもしれない)マジョリティ層の分裂,それに伴って相対的に自らのポジションがよりマイノリティ寄りになることに、果たして耐えられるだろうか?

そんなとき、自信喪失者にならない自信があるのなら、貴方は永遠のマイワールドを生きられるかもしれない。


※昔から愛用していたWebサービスがメジャー化して「あーやだやだこれだからライトユーザは」とか言ってる方、もう一度自分の足元を見つめなおしてみよう。そのサービスが根本的に変わったのだろうか?マジョリティ化してしまった場所では自信喪失してしまっただけでないか、よくよく考えてみてほしい


以上締め。おわり

※なんか二重投稿されていたみたいなので修正した