トイレ2.0に見る次の重要な技術は『フィルタリング』

http://satoshi.blogs.com/life/2006/05/post_7.html

AM4時。さぁ寝るべぇ、ってタイミングでUIEvolution中島さんのBlogの面白いエントリを発見してしまった。『ブログはバーチャルな落書きかもしれない。公衆トイレの落書きを推奨・共有できる仕組みがあれば面白いかも。トイレ2.0!?』ってな内容。いつもながら彼の発想には頭が下がる。

で、これを見てなるほどと頷くと同時に『あーやっぱ次に花開く技術はフィルタリング技術なんだろうなー』という半年前ぐらいからなんとな〜く感じ続けてきたぼんやりとした推測が確信に変わった。マジでフィルタリング技術の専門家だったらベンチャー起こしてやろうかというぐらいの勢いで。

トイレの落書きは人を傷つけるような内容や、個人情報(誰それの携帯電話番号とか)、虚偽の情報など"意味のない情報"や"大多数の人にとって害悪な情報"がほとんどだ。だが、中には中島さんが書かれた数式のように、コンテンツとして(一部の人にとっては)価値のある情報も含まれている。CGM爆発の時代と言われて久しいが、それでもまだ国内のBloggerは数百万人の前半というオーダーである。今のBlogよりも簡単に情報発信できる仕組み(例えば紙の日記帳・メモ帳が自動的にWebと同期を取るとか)が出来る世界は必ず来るだろうし、そうなればさらに情報があふれ、誰にとっても価値のない情報、大多数の人にとって価値のない情報、そして広く発信されてはいけない情報(違法,虚偽)もあふれかえる。

そこでフィルタリング技術の登場だ。発信されてはいけない情報の発信を止める技術、発信された情報のなかで広く発信されていはいけない情報の選別技術、そしてあなたにとって重要な情報だけに絞ってくれる技術。これらは今後5年から10年の間大変に注目されるに違いない。ソーシャルフィルタリングは有用な手段であり、Web2.0サービスではどんどん取り入れられているが、便所の落書きに対して効果的かどうかは疑問が残る。「和蓮(TEL:000-000-0000)は会社の機密を漏らした」というように虚偽の事実や個人情報を書かれたところで、困るのは私と親族ぐらいのもので、対象が地位や名声のある人間であれば皆喜んで受け取ってしまうやもしれないからだ。本当に世の中の全ての人が一堂に会して表現をしあう『総表現社会』ができたとき、CGMをうまくフィルタリングして人類の英知とするか、それとも中には宝が詰まっているもののぱっと見は人類が恥ずべきゴミの集合体としてしまうかはフィルタリング技術・サービスにかかっていると言っても過言ではないだろう。



....で、これをGoogleに取られちゃうと面白くないんだよなぁ〜。