UIE中島さんの【ソシアルビデオクリッピング付きHDDレコーダ】エントリで極秘社内企画書が公知のものとなってしまったのでヤケクソになって企画書を公開!
彼がCNETでこんなエントリを書いた後、個人Blogにてこういった意見募集を行っていた。YouTubeネタが大好きで、家電向けネットサービスを企画している私としては何としてでもTrackBackで議論をしてやろうと構えていたのだが、社内で「ソシアル・ビデオクリッピング機能付きHDDレコーダ企画」を進めていたものだから、社内機密との関係上本音での議論ができないと判断し、静観していた。匿名のBlogとはいえ流石にぶっちゃけちまうのはまずいよね、ということで。
そしてスッパ抜かれましたよorz
何というべきか、中島さんとは年が20年近く離れているとは到底思えないほど、考え方が良く似ているなといつも思うが、ここまでぴったり同じものを考えていたとは...。まぁ、同業者は皆考えてる事など似たり寄ったりなのかもしれないが。とにかくこれで公知になってしまったわけで、特許も今から出しても通らないことが明確になった為、こちらで作成していた企画書を贈呈しようと思う(笑
中島さんのページにはEPGの絵はあったが具体的なデータフローの部分に触れられておらず、コメント欄でのフォローとなっていたようなので、こちらの資料を使ってもらえれば説得もしやすかろう。そのまま家電メーカーに持ち込んだところ『あれ、この図どっかで...』なんてことになるメーカーがあるかもしれないが ;)
次回来日時には是非ともこのネタで一度お話をさせていただきたいものである。
PDF形式のファイルはこちらからどうぞ。
※内容を動画でプレゼンテーションしてYouTubeにUPってのも面白いかもしれんなぁ...
ただ、彼のこういった何でもOPENにして世の中を変えていこうという動き方は、競合他社と同じものをつくっていては儲けが取れない、という家電メーカーのビジネススタイルとマッチングさせることが難しいように思う。Blogで公開せずに自社で特許を*1押さえた上で家電メーカーに持ち込んだら、もしかすると『おお、これすごい! え? ウチにしか話をしてない!? え? 30万$支払えば弊社が国内で2年間は独占供給デキるって!? おお、それじゃぁぜひやりましょう』なんて話になるかもしれないからだ。
勿論、Blogで公知にしてしまったうえで、『お客さんは要望してるんだよ、だからほら、みんなやらないと。ネタ公開しちゃったんだから他社もどんどんやってくるよ、やらないと置いていかれるよー』とケツを叩き、その上で『で、そゆのを便利にやれるUIEngineって技術をウチは持ってんですけどねウヒヒヒヒ』...という彼の攻め方はCGM時代にマッチした先進的やりかたではあるものの、果たして受け入れられるんだろうかとちょっと疑問を持ってしまう。
売り込み先はバッファローやIOデータといったPCペリフェラル系メーカーとし、UIE社がサーバも含めてASP提供、メタデータはUIE社の持ち物とする、というスタイルで家電界のGoogleを目指すというスタイルで攻められたほうが長い目で見て会社を大きく成長させられる可能性を持っているのではなかろうか。
※ってな考え方は既にお持ちとは思うが...。スッパ抜かれたのでスッパ抜き返してみたつもりw
追記 > タイトルがちょっと失礼だったかなと思い修正
*1:うまく本質がばれないようにプリミティブな特許に落として