家電業界(ネット寄り)から見た2006年 5大ニュース

  • Web2.0ブーム
    • Web進化論の発刊をトリガーとしてWeb2.0という言葉が一般化し、ユーザー参加型○○(○○には各自好きな言葉を入れてほしい)が相次ぐ。
  • ネットと融合する次世代ゲーム機登場
    • 次世代ゲーム機(Wii,XBOX360,PS3)は全てネット接続機能を搭載し、他ユーザとの接続によるさらなるゲームの楽しさを追及するにとどまらず、リビングルームにおけるネット情報ブラウズ機器としての性格を持つ商品(Wii)まで現れた。
  • ケータイWebの激変(ケータイ公式検索サービス登場,DoCoMo公式サイトにSNS)
    • 携帯電話3キャリアは全て公式サイトに勝手サイトを含むケータイサイト・ワールドを検索するダイアログボックスを設置、勝手サイト(非公式サイト)に誰でも簡単にアクセスできるようになった。また、頑なにコミュニティ系サービスを拒否し続けてきたNTT DoCoMoの公式サイトにSNSサービス「オクトモ」が登場。auGREEと提携、EZ-GREEを開始した。
  • mixi上場、SNSブーム
    • mixi上場にともない、SNSの認知度がより一層高まった。
  • PLCの登場
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ワンセグ開始、MNP実施、次世代DVD(BluRayHD-DVD)などもっと大きなニュースは色々あるのだが、 このへんは雑誌や新聞で取り上げてくれるだろうから割愛する。ここでは2007年以降の家電,ネット系ビジネスに大きく影響を与えそうなニュースとしてこの5つをセレクトしたい。


バラバラのニュースにみえて、これら点を並べるとひとつの線になる。

  1. ネットを通じたコミュニケーション系サービスがPCケータイ問わずキャズムを超え
  2. 多数のプロダクツにネットを通じたコミュニケーション要素を取り入れる必要性が出てきた
  3. PLCの実用化でネット接続型プロダクツが加速
  4. とはいえ価値観の多様化が加速しており、セグメンテーションをしっかりと行う必要がある

2007年はコミュニケーション系サービスと家電の関係がちょっと面白いことになりそうだ。その勝敗をわけるのは、適切なユーザー・セグメンテーション手法にある...のかもしれない。mixiは一世を風靡するSNSサービスとなったわけだが、価値観の多様化に追従できなければ凋落もありうるかもしれない、というわけだ。