「ドラえもんの最終回」パロディの権利問題 超簡単な解決法

晩酌ついでの酔いどれエントリをひとつ。

パロディの権利問題 超簡単な解決法案

  • パロディ作品販売者は売り上げを権利者に報告する
  • 権利者は「黙っておいてやる限度額」を明確にしておく。この値は随時変更できるが、パロディ作品が製作された時点での限度額が適応されるものとする
  • 売り上げが一定金額を超えた時点で、それ以上の売り上げに対しては所定の権利使用料(売り上げに対するパーセンテージ指定)を支払う

以上おわり。非常にSimple。パロディマーケット(同人からMadMovie on YouTubeまで)をある程度許すことによって作品の知名度をUPさせたい権利元は金額上限を高く設定、あるいは設定しなければいい。権利関係にうるさい権利元は締め付けを厳しく設定すればよい。最初のうちは高い限度額に設定しておく、というのは権利者側のリスクとなるが、リスクに見合う効果としてパロディ作品と本筋作品のWin-Winモデルが起こりうる。巷にあふれるハルヒED MADやハルヒEDダンス(のパロ)を見てハルヒを知り、関連商品にお金を落とした人は少なくないはずだ。

コミケの扱いをどうするかだけは課題として残る。ワンフェスのように開催期間限定でお目こぼしを貰うような形が理想なのかもしれないが。ただ、上記のような権利設定が同人活動に壊滅的打撃を与えるかというとそうでもないように思う。そもそも「ドラえもんの最終回」で問題になっているのは商業ベースに乗りつつあるからであって、コミケ同人活動を支えている大半の中小同人誌サークルでは利益が出たところでせいぜいスタッフのコミケ往復費+飲み会代程度のものである。

予想GUYに儲かっちゃったら一部を上納。これでいいんじゃないかという気がするんだがなぁ...。

権利使用料はパーセンテージで決められるもんじゃないとか、そもそも売り上げ報告なんてどうやるんだとか、使用料払われたところで分配どうするんだとか、オンラインで公開されたときの収支計算はどうやって管理するんだとか、色々課題はあるんだけれどもね。ちなみにワンフェスの版権処理についてはWikipediaが詳しい。

当日版権システム 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』