Blogで到来!? 会社の名刺に本名ではなくハンドルネームを使う時代
時事通信湯川専務さんとGoogle及川さんの「実名でブログ書こうぜ」という公演の記事。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20080408/298256/
上の記事が言いたいところは『実名じゃないとBlogとあなたが結びつかないのであなたの"価値向上"につながらない』ということと『(事実上の)あなたが書いていることをさらけ出すことで、自らの名誉をかけた、責任の伴う情報発信になる』という2点だろう。
でもこれって「仕事上の名前(名刺上の名前)とBlog上の名前が一致していればOK」という話じゃなかろうか、というのがこのエントリの主意。仕事上本名を強要する会社システムの問題なのかなぁ、という気がするのだ。
はてなブックマークやtwitterなどでの反応をみているとネガティブな反応が多い。特に「実名で書け」という部分に対すして、個人攻撃されるとか、日常生活に支障を来たすリスクがあるとか、日常と仕事をわけられなくなる的なコメントが散見される。
湯川さん・及川さんの言う『実名で書くからこそ、あなたの強みになる』という要素も確かにある。ネットユーザーの反応にある『実名はリスキー』『ハンドルでも効果ある』という意見もそのとおりだと思う。そんなニッポンという社会・企業構造における解決策を提案しよう。
会社でも「ハンドルネーム*1」を使えるような環境が整えばいいのだ。
松下電器やトヨタ自動車に今すぐ許可しろというのは難しいが、IT系中小企業では社長の判断でどんどん導入してしまっても良いと思う。最初はカタカナや英語は避け、漢字・ひらがな表記でき、可読性の高いハンドルとすること、ぐらいの条件は入れるべきかもしれないが。 例: warenosyo はだめだけれど 和蓮 和尚はよい、とか
実際に会社(というか社会人)としての名刺に偽名を使っている人が日本にも沢山いる。結婚した女性が旧姓をそのまま使うケースはほぼ全ての会社で認められており、彼女らの名刺は厳密には偽名だ。文化的に万人が認めている偽名という意味では、作家・漫画家・芸能人*2もそうである。まだまだレアだが、知り合いの某ITベンチャーのエンジニアさんも、会社の名刺がブログと同じハンドルだったりする。"湯川鶴章さん"という時事通信社の名刺に書かれた名前が実はペンネームで、実名は山田太郎さんだったとしても、そう大きな問題はあるまい。
先のエントリに書いたようにいまだまともに(PCから)ネットを使っているのは4人に一人ぐらいという世の中だ。これが2/4になり、3/4になると個人情報問題などがさらに顕在化してくるだろう。そうなったとき、社員も会社も社員の家族も安心なのは、一般社員もタレントさんやライターさんのように芸名ならぬハンドルで仕事をするようになっているかもしれない。
ていうか個人的にそうなってほしいし、私の会社でそれを希望する社員がいたら許可してもいいかな、という気分だ。会社の名刺を『和蓮和尚』にしたい今日このごろ...。でも、会社役員は公的書類に本名からなにから洗いざらい書かれるから無力なのだけれどもorz