デジタル一眼レフ購入時に買うべき3つのアクセサリ(レンズキットではなくこれを買うべし)
- 外付けフラッシュ(できればGN50クラス)
- 単焦点レンズ
- 18-200クラスの万能ズーム
Wズームレンズキットなんて買う金があるならマジでこれを買うべき。
http://kakaku.com/camera/digital-slr-camera/ma_14/
kakaku.comによると、売れ筋EOS Kiss Fがボディ4.9万、Wズームが8.5万。その差3.6万。TAMRONあたりの安い18-200mmクラスのズームレンズが中古で2.5万ぐらい(2011/6 追記:今なら1万円以下で買える。手ブレ補正なんてなくても最初はOK!)。EF50mm F1.8が中古で8000円ぐらい。SIGMAのETTL2対応GN50のフラッシュ)が中古で1.7万ぐらい。合計するとWズームキットより4千円高い程度だ。
悪いことは言わない。騙されたと思ってこれを買うべし。Wズームキットでは到底体感しえない一眼レフの可能性・楽しさを感じることができ、同時に写真の基本テクニックを学ぶことができる。
どうして外付けフラッシュが必要なのか
写真の基本は光を操ること。光を操るテクニックの大半は、首振り可能でワイヤレススレーブ発光ができる外付けフラッシュを1つ持っていれば学ぶことができる。ある程度テクニックがついてくれば、レフ板やストロボディフューザーを買えばさらに凝ったライティングができる。そんなデバイスが2万円もせずに買えるのだ。
簡単に説明しておくと、首振りができるフラッシュはバウンス撮影という基本中の基本テクニックをマスターすることができる。バウンス撮影についてはこのへんを参照。女の子やフィギュアを撮るときはこれができるできないで仕上がりに雲泥の差がでてくる。首振りをうまくつかって横にある壁やレフにバウンスさせるとこんな写真が撮れたりする。
おねーちゃんを撮るときゃこんなかんじ。
発光部の向きを変えられない、また天井や壁に反射させるには絶対光量が足りない内蔵ストロボではこれができないので、光を操るテクニックが身につきにくいのだ。
机の上においたデジタルガジェットを直接フラッシュで撮影したものと、バウンスで撮影したものを並べておこう。驚くほどの違いが出ていることが見て取れるかとおもう。
また、SIGMA EF-500 DG SUPER(現行モデルはEF-530 DG SUPERだが500を中古でみつけるのが吉)などの3rdパーティ製フラッシュは、安いのにスレーブ発光にも対応していたりする。スレーブ発光とは、カメラとフラッシュを切り離してフラッシュを数m離れた台の上に置いた状態で、カメラ内蔵フラッシュを発光すると連動して(ワイヤレスで)離れた場所にある外付けフラッシュが同期発光する仕組みのこと。これができると、多灯ライティングというさらに高度なテクニックを練習することができ、フラッシュ1つによるバウンス撮影ではなしえなかった新しい絵作りが可能となる。
詳しくは解説サイトに任せるが、明らかに違う絵を作り出せるのでこちらも是非外付けフラッシュを買ったら練習してみてほしい。
手元にあったリボルテック初号機で「直接フラッシュ」「バウンスフラッシュ」「直接+左側面からスレーブ発光」「直接+背面からスレーブ発光」の4パターンを撮影してみた。背景にキーボードとか写りこんでるのは無視してもらってww
どうして単焦点レンズが必要なのか
2つある。1つは絵のクオリティ(細部までクッキリ)が段違いだから。もう1つはボケを楽しめるから。このへんはデジイチ初心者ご用達サイト(?)のダカフェ日記でも参考に。ただしダカフェではSIGMAとタイアップしてるのでSIGMAレンズばっかり推してるが、最初は明るい単焦点レンズならどれ使っても一緒。キヤノンなら一番安くてカッチリ写る単焦点レンズとして、中古が8000円ぐらいで買えるEF50mmF1.8ぐらいを選んでおけば十分。
ちなみに1日か2日ヨドバシに張り込んでたら『ダカフェ日記のレンズください』と言ってくる客が結構いてBlog(本もでてるけど)の影響力すげーと思った次第。
ボケが何だよ、それが写真にどう影響すんだよ!という疑問を持った方はダカフェでも見に行ってください。Seeing is Believing。特に写真はね。つたない写真でよければ↓こんな感じになる。
ただ女性がペンを握っているだけの写真だけど、妙に味が出ていないだろうか。手ブレしているのはご愛嬌www
敢えて文字で伝えるとすると「普通の標準ズームで撮ったらうちのカァチャン」「明るい(F2.0以下の)単焦点で撮ったらこれどこのモデルさん!?」ってぐらい違う。人物撮影するのに明るい単焦点使ったことないのは相当勿体無いと思ったほうがよい。
※単焦点じゃないけど24-70 F2.8通しぐらいの赤ハチマキ買ってるもんねー。なんて人は別ね。
どうして18-200ズームが必要なのか
言ってしまえば、そんなものは買わなくてもいいww でも、これがあればWズーム相当の絵は撮れるので、人やモノじゃなくて建物だの風景だの撮るなんてときや、運動会やイベントの撮影など自身が動き回りにくい(被写体までの距離を詰めたり離したりし辛い)環境ではこいつが役に立つ。つぅかWズームより数倍便利で、Wズームキット買う程度の価格で手にはいる。
そんな遠くのもの撮ったりしないよ、という方でも200mmクラス(APS-Cの場合。フルサイズなら300mm)を1本持っておくと、かなり面白い絵が撮れるのでおススメ。ひとつはズームして比較的近いものを撮るとボケが大きく出ること。ボケ味ってぇのはFなんちゃらって値が低ければ出ると思ってる人が多いようだが、ズームして近くのものを撮れば、F6.3とかでもかなり派手にボケる。
また、人物全体像を撮影した後、撮影ポジションを移動することなく上で紹介した手元拡大写真のようなパーツ単位で切り出した面白い構図を作ることもできる。このパーツ単位での撮影は、カメラが近くに寄ると構えてしまって固まった笑顔を作ってしまう「撮られ慣れてない女性」や「お子ちゃま」を狙うにうってつけである。
酔っ払いのぐだぐだエントリーなので落ちもまとめもなく終わるが、デジイチは絞りと光をコントロールしてこそ面白いデバイス。4万円台のEOS KissF程度でも、プロ顔負けの写真が撮れてしまうポテンシャルを持っている。そのポテンシャルを引き出すためにも、外付けフラッシュ・明るい単焦点レンズの2点は騙されたと思ってまずは買ってほしい。
※デジイチは重いしでかいし興味がない!というコンデジ派の方は下記エントリーをどうぞ
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