インディーズ曲と(ボカロ+歌い手)*ニコニコの違い 〜ネットへの登録数とインフルエンサーへの刺さり方の違い〜

土日は適当なエントリーを垂れ流す日と決めてるので(ぉ 五月雨式に。先のエントリーのためにいろいろ調べて下書きとかしていたのだが、その情報勿体ないので切り貼りしておきたい。

インディーズとミク曲+歌い手が根本的に違うところは「母数の数」ではないだろうか。インディーズ音楽配信サイトのレコミュニが600組アーティストによる2000曲*1、 MUSICTOWER.jpが900曲弱*2MF247はアーティスト数1000という数値があるので先のレコミュニの数値から推察するに3〜4000曲といったところだろう。ニコニコで「ミク && オリジナル曲」での検索結果が7000件強。「リン && オリジナル曲」で2000件強。がくっぽいど、ルカ、KAITOあたりのキーワードとオリジナル曲を&&したものの結果がざくーっとまとめて2000件程度。それぞれの検索結果横断的に含まれてしまったものの分少し差し引くとしても5000コンテンツはまずくだらない。歌ってみた、アレンジしてみた、高音質版、などなど1曲をさまざまに弄繰り回したコンテンツがあるものの、それを言ったら先のインディーズサイトでもアレンジ違いなどは1曲に数えているはずなので。インディーズサイトの一部数値が2年前の古いデータとはいえ、ボカロだって歴史の浅いものだけに、リリースされてわずか1年程度で2年前のネットで手に入るインディーズ曲の数と同等かそれ以上は少なくとも盛り上がっていると取っていいはず。

上はid:kanoseさんのインディーズじゃなくて何でニコニコなのよという突っ込みにムキになって色々調べてみて書きなぐったんだけど没になった原稿の一部ww mf247とかリリース直後に1回見ただけだったけど、あとになって検索してみると結構数あったのね、と気付いてびっくり。だが、漠然と「ミク曲は数が多い」と思いこんで先のエントリーを書いてたら思った以上に多くてびっくり。

曲数で突っ込まれたら「インディーズの歴史に比べたらここ1年ほどしか実効期間がないミクと比べるのはお門違い」と振り払おうと構えていたんだけどその必要はなさそうな感じ。1つの曲を何人もが歌い上げていることも多いので検索結果の絶対数に意味はないとは思うが、それらを含めても勢いはあるなぁと。

ネットに上がってないインディーズ曲はもっとすごい数あるんだろうけれど、ね。


あと、母数が大きいということだけではなく、聞き手のほうの影響力(インフルエンス力というか)の違いも大きいのだろう。これは完全な私見だが、インディーズ曲を聴いていることを広く人に伝え、あれがいいよこれがいいよと伝える人にはあまりあったことがない。ひっそりと楽しんでいて、酒飲んで深く話しを聞いてみると実はインディーズのxxが結構好きで...なんて話が出てくるような、そんなイメージ。まぁ私の周りのインディーズファンにそういうタイプがたまたま多かっただけかもしれないが。対してボカロ界隈となると、BlogやSNSといった Webツールを駆使して好きなもの、ハマってるものをアピールする、インフルエンス力が強い人が多いように感じる。現実世界では話べただったりするのかもしれないが。

インフルエンサーへの刺さり方が深い、という意味でも(ボカロ+歌い手)×ニコニコというのは従来のインディーズレーベルとはいい意味で違った結果に向かっていくんだろうなと感じる。

*1:ただし2006年時点のデータ

*2:こちらはリアルタイムの数値