179ドルのヘルメットカメラ「GoPro HD HERO 960」は、録画は勿論ライブ配信(Ustream)にも使える。

Go Pro HD HERO 960とは

海外から通販でGoPro HD HERO 960を買った。Gizmodeとかでライターをやっている武者さんからHD HEROを借りて使ってみてめちゃくちゃよかったので廉価版であるHD HEROを衝動買い、というわけ。通常版(HD)と廉価版(HD 960)の違いはフルHD30fps, 720P 60fpsの2モードが削除されたことと、背面拡張スロットがないことのみ。フルHDモードはもともと127度画角に制限されるということもあって使い勝手悪かったし、背面拡張スロットは今のところ用途不明(専用アクセサリは予定はあれど発売されていない)。というわけで廉価版960が120ドルも安いってのは『大変お買い得!』というわけで買いに走ったというわけ。
[rakuten:hobbydirect:10001276:detail]

メーカー側の論理を推測すると...

HD版を出してみたが競合他社商品も結構値段で競ってきたし、こちらはもっと値段勝負できるHardwareなもんだから、値下げしてシェアを大きく取りたい。が、すでにHD HEROを買ったお客さんがいるだけに「HD版を値下げします」ではお客さんの信頼を損なってしまう。うーん....じゃ、機能制限版出して値下げすっか

と、こんなことがあったりなかったりするんじゃなかろうか。ちなみに、家電メーカーではよくやることですw

ライブ配信に使える「常時スルーアウト」への対応

とと、つい職業柄廉価版リリースに至った経緯が気になってしまったが、本題に戻ろう。
このカメラ、もともとはSDカードに録画してYouTubeやらにUpload&Shareする用途で開発されたようだが、最近のFirmwareUpdateで「line-out 常時」という設定ができた。具体的には、カメラの電源ON中は録画していても何もしていなくても外部コネクターからビデオ信号が常時出続ける、というわけ。つまり、Ustreamニコニコ生放送といったライブ放送サービス用のカメラとして使えるということである。出力はコンポーネントOUT(D端子と同じ信号。変換ケーブルで変換可)でハイビジョンを出すか、コンポジットOUT(いわゆる黄色コネクタね)でSDを出すかが選べる。

CEREVOで出している簡単Ustream配信BOX『CEREVO LIVEBOX』と合わせると結構面白い映像配信ができてしまうので、モータースポーツ、ウィンタースポーツ、その他各種スポーツなどのアウトドア用途でUstream配信をやってみたいという方は是非検討してみては如何だろうか。尚、GoPro HD 960は防水仕様だが、ビデオOUTケーブルを繋ぐと防水機能はなくなってしまうので注意してほしい。で、どうするかというと、防水ボディにドリルとリューターで穴を開けてビデオOUTケーブルを繋ぎ、ホットボンドでボディとケーブルの間をシーリングしてやる。まったくもってメーカー保証外だが、スキーや雨天など水にどっぽりと漬けるような使い方(ダイビングetc)でなければ十分に防水性能を発揮してくれた。

gopro_bosui
ホットボンドでのシーリング

で、シーリングしてしまえば車のフロントバンパーに取り付けてしまってもまったく問題ないので取り付けてしまうと、こうなる。

goprosouchakuliveboxsecchi

当然だがCEREVO LIVEBOXのほうは防水性能なぞ皆無なので、ずるーっとケーブルを延ばして車のダッシュボードに置いてある。で、これらのセットで撮影したUstream配信はこちら。本当は昼間のうちに撮影してやりたかったのだが...。今度昼間Versionを公開することにして、取り急ぎは雰囲気だけでも。

見てもらってわかるように、Go Proシリーズは驚くほど夜間撮影に弱い。夜間しか使わないという方は選択肢から外したほうがいいかもしれない。が、ほぼ180度近い画角が簡単に撮影できる超小型・軽量ビデオカメラで、手袋をした手でも簡単に操作できて防水防塵&操作音がするので筐体が見えていなくても操作可能...というヘルメットカメラの基本性能をきちんと持ちつつ、常時スルーアウトでUstream配信に対応、当然スルーアウトしながらのSDカードへの録画もできると来ている。最も高く評価したいなぁというポイントはスルーアウトケーブルをちょっとした加工で生活防水レベルの防水性を担保した形で取り付けられること。是非、ヘルメットやら車やらに取り付けておもしろ映像をライブ配信して楽しんでほしい。勿論、録画しながら行って後日ハイクオリティな動画はYoutubeで共有、だ。

おっと、1点Ustreamerとして知りたかった大事なことを忘れていた。このカメラ、充電しながら動作させることが可能。充電電圧は5v。750mA出力可能なACアダプタで24時間動作させることができた。多分500mAでも大丈夫。車載長時間配信を考えている諸氏は安心してほしい。尚、上に掲載した画像で白いケーブルが出ていたが、これが充電ケーブル。ミニUSB端子とTV OUT端子が並んでいるのでまとめてシーリングしてしまえて便利。

Ustreamじゃないけど頭にワイドなカメラを付けたらこうなる

ライブ配信とは関係ないが、頭にフィッシュアイレンズを付けたカメラを乗っけるとこんな映像も撮れるよ、というサンプル。最近はまっているヨーヨーの練習風景を撮影してみた。こういった目線の先でどこを見ているかなどが重要な映像なんかは、頭につけて追いかけるのはHow toビデオとしてもいい感じにハマる。尚、部屋の片付いてなさ具合が異常というコメントはスルーの方向で...


※HD HEROの実力はHDで見ないとわからない。HD映像を見たいかたはこちら HD映像その2

国内代理店の強気な価格設定と海外通販

尚、こちらの商品は国内代理店が幅を利かせた商売やっているようで、海外通販サイトでGlobal shipping OKとなっているところでも軒並み『日本への発送はできません』という対応。それでもめげずに何サイトか当たれば発送してくれるところがあるので良く探してみましょう。こういった平行輸入禁止処置までやる代理店はだいたい価格が高いので、あの手この手で海外通販すれば安いというのはお約束。Go Pro HD HERO 960を通常国内で買うと23000円は下らないが、海外通販で購入すると$179。円高も手伝って15000円少々で購入できてしまう。送料がかかるとはいえ、送料も円パワーで2000円そこそこまで落ちるので実質18000円もあれば送料込みで買えちまう。必ず欲しくなるオプションパーツをいくつか買えば、故障時のリスクを鑑みても海外通販したくなるってぇもの。代理店さん、もうちょっといい値段つけましょうや。で、どこから買ったここで書いてしまうと国内代理店からSTOPかけられる可能性があるので、知りたい方はtwitterでコッソリ連絡くださいw


※10分エントリーでもBlogちゃんと書いていかんとあかんね...ということで、最近買ったGoProの話でも。CEREVO LIVEBOXの話とかCEREVO CAM live!の話はいろいろと書きたいこと満載なんだけどどうしても構えてしまってまとまった時間取れるまで書かないでいたら1年たってしまっていたのでorz




国内での購入はこちらから(楽天)