Bloggerが世界最大の家電展示会「CES」の全展示・全セッションにタダで参加し、撮影禁止だよと怒られずに写真を撮りまくる方法

※はじめに断っておくが、渡航費と宿泊費はタダにならないので念のため。また、BloggerやPressでも写真を撮っちゃいけない場所もあるのでこちらも念のため。

International CES、家電業界ではおなじみの世界最大の家電総合展示会である。Apple以外のほぼ全ての主要家電メーカーが何らかの新商品の発表を行うといっても過言ではないこのイベント、展示会を見るだけならタダなのだが、9月中に登録しておかないと無料にならない。また、カンファレンスを聴講しようとすると結構な費用がかかる。さらに、各ブースでは結構な頻度で「写真を撮っちゃいけないよ」と怒られたりもする。だいたいそういうこと言われる所ほど写真を撮りたいものが出展されていたりするものである。あと、プレスの人限定のイベントもあり、そこでしか出展されないモノもある。今回のCESでいえば、VizioのVIA PHONEやVIZIO TABLETなんかはそれだ。

でも、新聞社の記者さんやIT系Webメディアの記者さん達は、当然だけどタダで参加できてセッションの聴講もタダで、おまけに写真や動画も撮りまくってる。記者特権かぁと諦めている方がほとんどだと思うが、家電やガジェットに関するエントリーを書いているブロガーの方は諦めなくてもよいのである。

CESをはじめとした海外の展示会では数年前からブロガーへのプレスパス発行を積極的に行うようになっており、CESはかなり進んだ対応をしてくれている。結論から言うと、ちょくちょく家電・ガジェット系の記事を書いているブロガーの方ならCESのプレスパスを発行してもらえるはずだ。厳密には本物の出版社所属記者さんとは違う、ブロガー・パスというものになるのだが、ほぼ同じ扱いで展示会・セッションへの参加が可能になる。

※厳密にはプレスパスにも2段階あって、一部認定プレス向けのパスというのもあるのだが、ここでは一般プレスパスとブロガーパスが同等程度、という意味で記述した


登録は簡単。11月中に英語版CESのレジストレーションページから「Press registration」のリンクを見つけて登録を進めていくだけだ。ある程度進むと「どういうメディアのプレスさんですか?」といった問いが出てくるが、そこで「Blogger」という選択肢が出てくるはずなので、そこさえ間違えなければ問題なくブロガーパスの申請を進めることができるはずだ。その先のフォームでは直近に家電・ガジェット関係で書いたエントリーのURL入力を求められるので、記入して終り。日本語のエントリーでも問題なしである。

日本人ブロガーで特に気にするべきなのは名前(姓名)の入力欄。注意点は2つ。

  • お国柄、Blogを匿名で書いている方も多いと思うので、その場合は必ず姓名の入力欄にBlogで使っているハンドル(名前)を書きこんでおくこと。私だとTokyo Taro(warenosyo)てな感じだ。
  • Blogのプロフィール欄に、アルファベットでハンドルを記載しておくこと


これ、どういうことかというと、「登録者名でBlogが執筆されていること」というのがブロガーパスの発行条件になっているため。ただ、CESの登録フォームは日本語名が使えない。そこで、プロフィール側にアルファベット記述を追記し、CES登録の氏名にそのアルファベットを含めて『本人名でしょ?』と説明するだめだ。

30日以上前に登録しておけば、CES事務局側で審査のうえ、ブロガーパスの発行可否が提示される。経験者の方は直前の申請でも大丈夫。30日を切って申請した場合は、現地に行って当該ブログエントリーをURLつきで印刷したものをプレス・レジストレーションに持って行けばその場で判断して問題なければパスを発行してくれる。勿論、その場でNGが出る可能性もなくはないので、はじめてブロガーパスを申請する場合は30日前にやったほうが無難ではある。

会社名等を聞かれるが、個人の場合はブログ名を英語表記したものを入力して進めるとよい。当日持っていく名刺にその名前をプリントしておくと手違いがあった時も話が早い。

最後に、参加できるブロガーの条件だが、下記の通り「週1かそれ以上のペースで投稿されている、ユニークユーザー500人以上/月のBlogサイト」であり、かつ「ITの系の記事である」ことが条件。週1ペースってところはそんなに重要視されないみたいなので、まずはダメもとで登録してみるといい。

Must be an established blog that reflects current, tech industry-related news, with new posts created on a weekly basis or greater frequency and get more than 500 unique visits a month.


当然のことだが、CES側はエントリを書いてくれることを期待してのブロガー向けプレスパス発行を行ってくれているわけなので、きちんと記事化するのが当然のマナー。まぁもっとも、家電&ガジェットに興味があってCESに行くようなブロガーが、CES会場に行ったにも関わらず何らかの記事化をしないなんてことは懸念する必要がないとは思うのだが。

ブロガーがいっぱい集まりすぎてプレスルームが混むとかプレス向けランチが瞬殺されるとか色々と問題は出ているようで、本職の記者さんからすると煙たい存在なのかもしれないが、CES運営側や出展者側としてはプレスルームを拡大しないといけないぐらいブロガーが集まって、山のように記事や写真・動画を上げてくれるほうが有り難いので、ここでこうやって宣伝しておくことにする。Cerevoとしてはまだ出展していないが、出展者側(CE manufacturer)の立場として。


※CES運営側はブロガーが山のように来ると参加費を徴収できなくなるって困るんじゃ?という意見もあるだろうが、そこを重要視するのであれば9月までの無料登録なんてことはしないわけで。