SONY版FriendFeed? Life-Xを20分使って気づいたユーザビリティ課題
AM3:00 now.
2:40からLife-Xを使い始めたのでほぼ30分。ユーザビリティを評価するには、使い出して最初の15分ぐらいが肝だと言える。なぜなら、ほとんどのユーザーはその段階で使うのをやめてしまうから。そして、30分、1時間と使い込むにつれ、本当は直感的でないのだが、操作を覚えてしまうことで問題だと感じなくなってしまう。
なので、本サービスに招待いただいたソニーの某氏へのメッセージとして、最初の15〜20分で感じたLife-Xのユーザビリティ課題を指摘したいと思う。
- ENTERキーで決定できる入力フォームが少なすぎる
- ログインフォームでメアドとPWを入れてENTER...してもログインできない(ログインボタンをClickしないとだめ)
- フレンド(マイミクみたいなもの)を検索するとき、名前を入れてENTERで検索...と思いきや、マウスで「検索」ボタンをClickしないといけない
- TAB+スペース(あるいはENTER)で決定しようとした際、TAB押下でフォーカスが移動していることが視覚的にわからない
- TABボタンまわりに囲いがつかない
- 共有メモ(twitterつぶやきみたいなもの)入力画面で確定済み入力文が薄い灰色になり、読めないww いやまじで見えないから、それw 黒よりグレーのほうがおしゃれにみえるのはわけるけど可読性が悪いと意味が無い。
- 友人検索の後にでる検索結果表示画面に「この人と友達になる」ボタンがない。一度「この人の詳細を見る」を押した先の画面にしか友達になるボタンがないので操作が煩雑
- 友人検索→検索結果から「詳細を見る」で出るabcdeさんの詳細画面。ここでabcdeさんの友人一覧が出るのだが、そこにリンクが張られていない
- 全体的にだが、操作完了画面(アップロード完了とか、フレンド追加完了とか)のナビゲーションが作りこまれていない。フレンド追加完了画面では「ホームに戻る」だけではなく「さらに他の人を追加する」的リンクがほしいし、可能ならばリンクではなく完了画面にさらに検索ボックスがあって他の人が検索できるようになっていることが望ましい。写真のUPでも同様。「完了しました 戻る」だけじゃなくて「さらに写真を追加でUPする」とか「UPした写真に解説をつける」とか「今UPした写真の一覧を見る」的なリンクが考えられると思うのだが。画面遷移図やテスト仕様書が煩雑になるから避けた!?と勘ぐりたくなる。
- 大手メーカーのサービスによくあるのだが、細かい名称にオリジナリティをつけようとしすぎて「その名前が何をさすかぱっとわからない」状態になってる
- 動画も静止画もオンラインブックマークも全部「アルバム」に入れるという概念がちょっと。アルバムというと静止画(写真)を想像してしまい、とまどう
- 結構だいぶ相当てんこもり感が出てる。人のアルバムにコンテンツを入れる、ってのは理解するのに相当高いITリテラシーが必要だと思うし、それを誰もが使えるようなUIにまとめきれていない
- 全体的に「どこがボタンか」がわかりにくい。ベタに青字にアンダーバーで統一するなりしたほうがいいかも。あるいはグラフィックスにするとしても、押せるボタンは全て緑の枠で囲う、などの統一性がないときつい。ゲーム機みたいにカーソルキーでしか選択できないんならいいのだけれど、マウスを使うDirectPointであるPCにおいてこのボタン表現ではきびしい
- 下記画像参照。和蓮和尚さんのコンテンツ、と書いてある左上部分が実はこれボタンになってる。わかるかぁーっ!
- スタイリッシュにすることにこだわったのか、機能を奥のほうに沈めてしまってみつからない、見つけ辛いというパターンにはまることが多かった
- 具体的には「アルバムの表紙はどこで設定するの?」と思ってもなかなか見つからなかったり。自分のプロフィール写真をどこで変更できるのかわからなかったり。間違った写真をUPしてしまって消去しようとしたらどこから消せるのかわからなかったり。プロフィール写真付近に変更ボタンを用意するか、せめてプロフィール写真をClickしたら変更・削除などのメニューがでてほしい。
- ユーザの顔写真やニックネームをClickしても当該ユーザのホームに遷移しない。じゃぁどこをClickすればいいの?と探すと「(このユーザーの)詳細情報を見る」というボタンがそばに。直感的じゃないなぁ...。詳細とかいうとホーム画面にはない詳しいプロフィール情報を見るような言葉に感じてしまう。
- 最初のナビゲーションがないのでまずなにをしたらいいのかわからない
- まずはフレンドを探してみましょう。次に写真をUPしてみましょう。次にお友達の写真にコメントしてみましょう。次に... みたいなチュートリアルがないのですぐ飽きる。
- 会員登録時、入力しないといけない項目が多すぎる。
- 性別・地域・生年月日が必要なのはなぜ? ※ID忘却時の対応という答えがかえってきそうだが、メールアドレスにPW再登録メールを送る仕様にしておけばOKのはずでは。
- 「紹介文」は必須ではないが入力フォームとして出てくるので入れる必要性を感じる。が、まだサービスを使っていない段階なので何を入れたらいいかわからない。このへんはあとで入力させるよう、先に述べたチュートリアルで誘導すればいいのでは。
- 会員登録時のID入力フォームにおいてどんな文字列が使えるのか明記されていない(全角OKなの?半角だけなの?等)
- 会員登録時、マイピクチャを選択後「アップロード」を押さないといけないのは面倒。確認を押したら次の確認画面でピクチャもふくめて確認できる仕様でいいのではないか
- 外部サービス連携(Flickr連携、twitter連携など)という機能が何ができるものなのかわからない。
- Flickr連携を設定後50分たっても何もおきないので本気でよくわからない...
- twitterとかのメモが流れてくるんだけど、URLがクリッカブルになってない
- 「サンマ食ったナウ http://gazou.com/xx.jpg/」なんてtwitter MSGが出ても、URLをアドレスバーに主導コピーしないと見れないのだ。こりゃ使いにくすぎるw
ざっくりとだが、こんな感じか。ソニーマーケティングという重厚長大な組織のなかにいて、これほどまでに自由なサービスをローンチできたことはすばらしいことだし、法務部門の説得が面倒な海外英語サービス(Flickrなど)へのつなぎこみを実現している点もソニー全体としてみれば大きな一歩だろう。今後カメラやフォトフレームといったデジタルイメージング商材が海外サービス連携したいと言った際、Life-Xの前例、Life-Xの利用規約などをたたきにして前へ進められる可能性が高いからだ。
しかも、利用規約をみてみると「外部連携サービスについては俺ぁ知らんよ(ぷ」の一言で片付けているあたり、社内政治的に使い勝手がいいツールになりそうだなぁ、と。
個人的にはアプリキャスト連携よりも、CP1との連携を実現してほしいなぁと思う次第。TVは能動的にしかアプリキャストを呼び出せないが、CP1ならばダダ流しで友人のフィードをチェックすることができるからだ。
でも、本当に美しいのは「Life-Xフレーム」などと名前をつけて、Life-Xユーザーの満足度を高めることだけをターゲットにおいた専用品をリリースすることだろう。CP1の色換え・ファーム換え専用品みたいなイメージ。そんなちぃせぇマーケットにリソース投入できるかよ!1個別ファームバージョン作るのにいったいどれだけのテストケースを消化しないといけないか知ってるか? と怒られてしまうだろうが、何でもできることは何もできないことと同義。完全囲い込みClosedなWebサービスと、専用のハードウェアなんてのはなかなかHITしないが(そういえばauが何かやってたねー....)、Life-Xは外部サイト連携によって開かれたサービスである。こういうものに専用ハードを組み合わせることができればこれぞソニー、なのだが。
ま、ハード部門じゃなくマーケ部門がネットサービスやってる現状では道は険しいんだろうなぁ...。 中の人頑張ってくだされ。
以上、ちょっと私信めいたエントリでした。Life-Xって何よ! みたいなエントリーは数日以内にきっと誰かがUPするはずなので割愛。一言でいえば「ソニー版friendfeed」ですな。