スターフォース懐っ!と思ったOnline Desktopはそんなに便利なものか?

http://b.hatena.ne.jp/entry/http%3A//www.startforce.jp/
はてなBookmark人気エントリの1位がスターフォースかぁ、何か復刻版でも出たのかねぇ。なんというかはてブユーザの年齢層が推して知れるよなぁ...と思って開いてみたら
スター""フォースかよorz


まぁ名前の件はさておき、少なくとも現状のStartForceを見る限り、オンラインにすることのメリットが感じられない。GmailDrive(使用禁止にされちゃったようだが)でいいぢゃない?と思うわけだ。つまり、アプリケーションはローカル、データはオンラインという形態。データをオンライン化することのメリットは誰もが良く分かっている。アプリケーションも、作り方によってはオンライン化してしまったほうが良い場合もあるのだが、StartForcceからはそういった工夫が見えてこない。

例えば「デスクトップテーマ設定」にて、他人が作成したテーマとメーカーが提供しているテーマの双方がシームレスに選択できるようになっていたり、GoogleやYahooで検索した結果を学習しておいて適切なコミュニティを推薦してくれるなど、色々とオンライン型のメリットはあるはずだ。といってもこれらの例は「データだけオンライン」型でも十分に可能なシステム。アプリケーションごとオンラインである必要性は、パッチ当てなくてもいいとか、ライセンスの問題をクリアしやすい、といった事業者サイドのメリットばかりが目につき、ユーザの利便性を画期的に向上させるために必要な手段であるとは、現状どうしても思えないのである。ま、なくはないんだけどここでは言えないこともあったりする。

TVにおけるEPGアプリとか、DVDレコーダにおける保存映像サムネイル画面、ケータイにおけるスケジュールアプリなんてのは非常にいい例で、こういったものこそオンライン型にすることでもっと新しく画期的なユーザエクスペリエンスを提供できるはずなのだ。そのためには、これらハードを作るメーカーが子会社でもなんでもいいから軽い組織を作り上げて、PCベースでどんどんトライアルを仕掛け、なにがユーザにとって本当に魅力的なのかをTry&Errorし、本業のハードウェア企画にフィードバックしていくべきなのである。残念ながらこれができている家電メーカーは、国内にはほとんどないといっていい。

で、スターフォースじゃなかったStartForce(の日本語化)は誰がやってんだろうと調べてみたらフュージョンの子会社ときた。なかなか面白い取り組みだが、残念ながらフュージョンの体力からして、これはただのお遊びプロジェクトに終わってしまう可能性が高い。いくらはてブで300ブクマ以上獲得していたとしても、だ。

そしてPCでトライアル→ハードウェアで勝負をかける、という戦略を今最も強力な体制で実行できるプレイヤーはというと、ソフトバンク with Vodafoneというわけである。ものすごーーーーく残念だが、auリスモみたいな「頭だけで考えました」モデルじゃぁだめなわけ。

まぁなんというかアメリカの軍事力みたいなもんで、イラクやアフガンで実戦データを取って開発した兵器で本国を守る。たとえそれらが使い古されたようなシステムをベースにしていると嘲笑されようと、机上の論理だけで作り上げた兵器では打ち破れないのが現状なのである。

そしてそんな中でiTunesケータイニュースが来たというわけです。さてはてどうなることやら。