国や大手企業のネットサービス生兵法を呼称する新語を作ろう

R30さんのBlogが好きで良くチェックしているのだが、ここ数回のポストの中に『狙いはいいんだけど、ネットの世界はそれだけじゃだめなんだよ。なんつぅかこう、おまえらネットユーザ様の扱いってものをわかってねぇなあ』的なコメントが何度か登場している。

連合もここまでブロガーを使ったキャンペーンを考えたのは偉いと思うけど、そういうところが実は画竜点睛を欠いてる気がするんだなあ。やっぱり本当のところは、中の人がブロガーの習性をあまり分かってないからじゃないだろうか。<中略>ネットマーケティングの要諦はそういう細かいインターフェース・デザインの部分なんですよ。
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/04/rengou_canpaign_cf0e.html

コンセプトが正しくてもこういうUIのささいなところがダメだと、こういうミスマッチが結局ユーザーの気持ちを掴めなくて終わっちゃうんだよなあ。
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2006/05/pvfeed_f2e7.html

私もこの点については全く同じ意見であり、実際社内外の会議でこういった趣旨の発言をすることも多い。が、「連合のブログマーケティング」「Feedpathと新聞社のコラボ」において『何が』まずかったのか。具体的には連合の場合はブログパーツの何がどうで云々...という詳細はどうでもいい。

彼らには○○が欠けていたんです

ってすぱっと言い表せる言葉が欲しい。なければ作って、普及させて、我々○○を良く理解している人間の重要度を認識させたい(wwwww いやまじで。正直なところ表白できる「コトバ」がなくて本当に苦労している。社内外の会議で「おめぇら○○をわかってねぇよ」「○○の観点からそれはだめだ」みたいに言いたい時が山ほどあるんだけど、相手が大企業の役員クラスとかだとのんびり説明する時間すら与えられず、結局理解してもらえなくって第2日テレみたいなぶっとんだサイトが出来上がっちゃったりするわけである*1。氏は「UI」「UIデザイン」と称しているが、一般のビジネスマン相手にそんな言葉を言えば「画面設計」のことと勘違いされてしまう。こう、なんというかコミュニティ特性とかオンラインに特化したユーザ行動特性みたいなものも含めたUIデザインであり、さらにはビジネスモデルなのである。あーもーもどかしいっ!「オンライン特有のユーザ特性に基づいき、コミュニティコントロールを念頭に置いたユーザエクスペリエンスデザイン」みたいなものかなぁと思っているがこんなに長い言葉じゃだめだ。

『ああそう、それ俺も困るんだよ、頭固いネット使ってない経営陣に説明するのに!』『雑誌とかに記事書くとき苦労するんだよねー、いい言葉なくて』って同じ悩みを持っておられる方、ぜひとも一緒に言葉を考えてください。「Web2.0」ぐらい流行れば、トラディショナルな企業でも、もうちょっとまともなネットサービスを始められると思うんだけれども。

3分ほど考えた。

既存ビジネスや非ネットコンテンツをネットに持っていくに当たって、そのままじゃだめでチューニングというかオプティマイズしないとだめですよー的な意味をこめて、ネット最適化とかWeb2.0最適化とか、ウェブ最適化とか。マキシマイズって言葉もいいかも。でも、実際はもっと根源的なものなんだよなぁ...。やらないでも売れるけどやったらもっと売れますっ話じゃなく、ちゃんとやらないとマトモに立ち上がりすらしませんぜ?って内容のはずなのだ。


さらに10分ほど考えた。

「Webソーシャライズ」がしっくり来そうな気がするが、どうだろう? 『連合のBlogマーケティングは全くといっていいほどWebソーシャライズされていない』『コンセプトが正しくてもWebソーシャライズしなければ受け入れられない』わりといい気がするんだけど。

そして名刺に"Web service planner & socializer"って書くわけか(ぉ

*1:俺は第2日テレには絡んでない、断じて。絡んでたらキャリアをなげうってでもあんな設計はやめさせたはずだww