ユーラシアトランクの取っ手が壊れたときの修理方法
修理方法エントリーその2は以前紹介したおしゃれな通勤かばん「ユーラシアトランク」の取っ手。もう4年以上使い込んでいるのでそろそろ買い換えてもいいのだが、豚皮トランクのいいところは使い込んで端っこが擦り切れてきたぐらいが結構味があって良いので修理して使い続けることにした。
まず、どうブッ壊れたかというと、右写真のように取っ手を本体に取り付けている部分が本体からもげてしまった。糸が千切れているように見えるが、実はこの糸は飾り。ユーラシアトランクは結構丈夫にできていて、下の写真で矢印で示した金具が鞄の内側まで貫通しており、同じく金属製の台座がついていてがっちりと固定されている。次の写真はその金具を取り外してみたところ。上が取っ手側、下が鞄側。ちょっとやそっとではビクともしない金具に見えるのだが...。
悲しいかな、4年間のハードな使用に耐えかねて終にご臨終なされた、というわけ。見事にポロリと...。
裏側から見てみるとこんな感じ。糸が縫いつけられたいた箇所が全体的に陥没しており、金具だけを新品に交換してもダメそう(周りごと陥没してずぼっと抜け落ちそう)な感じ。そこで、金属製のバックプレートを入れて金具を新調するという修理を行うこととした。
といっても身近に金属プレートなんてものはないので、カンヅメの空き缶を拾ってきた。
シュール...。まずはフタを缶切ではずして。
2つ折りにして、ドリルで中央部分に3mmの穴をあけ、M3のビスを通す。ビス長は1cmもあれば十分だが、たまたま2cmのやつしかなかったのでちょっと長め。まぁ大は小をかねる。
続いてプライヤーで壊れた金具を引っこ抜く。
あとは当て板をあてて、ビスを入れて、取っ手側からナットをつけて締めこめば完成。
片方がこうなるということは、もう片方の寿命もそう長くないはずなので、両方まとめてカンヅメバックプレート&M3ボルト化しておけばまた数年は壊れず使い続けられそうだ。せっかく缶の蓋が上下あるのだから...。
これでよし、と。ちなみにだらんと垂れ下がっているのは内側の皮。接着剤をつけてこの「内装」を戻せば、どこからも缶のフタなど見えずおしゃれなユーラシアトランクのままだ。
修理後のイメージはこんな感じ。ちょっとボルトが長すぎたので不恰好だが、誰もそんなところまでは見ない(笑) ビス・ナットむき出しがどうしても嫌だというのであれば、鞄外側をビス、内側をナットにし、プラスではなくマイナスのビスを使えば大分と見栄えも良くなるはずだ。キャップビス(六角レンチで締めるビスのこと)を使うという手もある。