CEREVO LIVEBOXとGoProで”歩きながらFPS視点で酔わないUSTキット”を作ってみた

International CES 2011に来ている。勿論CEREVO LIVEBOXを自慢するためだ(違 で、本来の目的はさておき歩きながらCES会場の雰囲気やしゃべってる内容をひとりでUstream配信してやろうじゃないかというのがこの企画。GoProはその目的で個人的に購入したのだw

で、LIVEBOXとGoProはカクメットというカクカクしたヘルメットに装着。補助バッテリーのEneloop mobile booster(KBC-L2BS)を含めて全てをヘルメット上に取り付けてみた。

CES会場からのヘッドマウントカメラ・ライブ配信機材前からみるとこんな感じ。

増槽(Eneloop)つき、CES会場からのヘッドマウントカメラ・ライブ配信機材後ろから見るとこんな感じ。こちらはEneloop増槽つきなのでごちゃごちゃとしているが、これならば7時間程度の連続配信が可能だ。なかなかPCとビデオカメラで7時間配信やろうとすると骨が折れるものである。Smartphoneだと充電しながらでもバッテリ減って行くし。


で、こんなものを被ってInternational CES 2011の会場をちょろっと1時間程度だけうろついてみたら、人生でこんなに写真撮られたことねぇyo、ってほどに写真を撮られまくって取材されまくった。びっくりw まぁある程度は予想範囲内だったが、ここまでとは。アメリカ人こういうの好きだねぇ。

取材されてる模様はこんな感じでUstream配信されていた。3G電波状況が宜しくなく、厳しいフレームレートだがそこは気にせず見てほしい。明日(日本時間1/8 AM4:00頃-AM10:00頃)もCES 2011会場からこのスタイルで配信するので朝早起きな方は是非みてみてほしい。ネタとしても面白いし、CES会場の生の雰囲気を楽しんでいただけるはずである。

配信URLは http://www.ustream.tv/channel/cerevo-ust/

CES向け?米国内に行きたいけど航空券が「取れない!」「高い!」という時、安く希望日に渡航するTips

Twitterでも書いたのだが、結構知らない人が多いっぽかったのでまとめておく。特にこの時期、CESが開催されるってことでラスベガスに何十万人と人が押し寄せる。特に日本は家電メーカーが多いこともあって東京→ラスベガスの便は空席的にも価格的にもえらいことになっている。のんびりしていて11月末〜12月に飛行機を取ろうなんて思うと、国内旅行会社は15万円とかのチケットしか提示してこなかったりする。あるいは、日程をずらす必要性に迫られたりと、ロクなことがない。

で、安く希望日の便(CESの場合ラスベガス行き)を押さえるコツは、Southwest airlineとJetBlueのホームページを開きながらパソコンの前で日本の旅行会社電話して、

『米国西海岸どこでもいいので一番安く入れるチケットはどれ?最悪ソルトレイクシティとかでもいいよ』
と聞くことだ。ロスアンジェルス行きは埋まっている可能性が高いが、シアトル行きやソルトレイクシティ行きはまだ残っていたりする。で、シアトルやソルトレイクシティからラスベガスまでの航空券をSouthwestやJetBlueといったLLCのWebページで予約するのだ。日本の旅行会社の端末から見るとその路線・日時の国内線ラスベガス行きは既に埋まっていると言われるのだが、SouthwestやJetBlue等LLCの便はカバーしていない。旅行会社と電話しながら、『シアトル9:00AM着の便が空いてますよ』と言われたら、電話しつつ各LLCのWebサイトでシアトル発11:00AM以降の便がないか探すのである。空いていればその場でLLC側のWeb予約操作をしつつ、日本の旅行会社には『じゃ、それで確定おねがいしまーす』と電話口で言えば万事OKというわけ。

今回のケースでは成田・シアトル往復チケットが5万円(諸経費込8万)、シアトル・ラスベガス間が往復1.7万円。普通に旅行代理店に問い合わせたら諸経費込18万円〜 のチケットしかないとの回答だったことから、半額近くに押さえられたことになる。


しかも、国際線を抑えたのが12/28、米国内線を抑えたのは年があけてからだ。品行方正で計画的であることを売りにしているえりーとびじねすまんの皆さんはマネしちゃいけませんよ(ぉ

新Firmwareで16:9に対応したCEREVO LIVEBOXとGoPro HD HERO 960でのモバイルUstream配信は新感覚のFPS風人間視点配信

本日、Cerevoの新商品「CEREVO LIVEBOX」の最新Firmwareをリリースした(Version4)。16:9の配信に対応したことと、リニアPCMでの音声配信に対応したこと、そして何といっても解像度が1段UPし、最大 704×576pixelでの配信が可能になったことが大きなUpdate点だ。

でまぁ、ここは「こんなにいい画質で、こんなにいい音質なんですよ!」と高級機材を使ったDemo映像なんかを紹介するところなんだけれども、昨日GoProネタをやったのでLIVEBOXとGoProでどんな映像が配信できるのか? をご紹介したい。GoProのコンポジット出力は4:3なんだけれども、LIVEBOXのVer4 firmwareではスクィーズとレターボックス両方の方式でNTSCアナログ映像を16:9化できるため、GoProの出力映像もレターボックスを選べばばっさり上下カットして16:9化できる。

で、某宗教団体のヘッドギアっぽいと言われるコレ↓をつけて中継。GoPro HD HERO 960に同梱されているヘッドマウントストラップである。

耳の後ろに行っているケーブルはRCAコンポジットケーブルで、そのままCEREVO LIVEBOXに刺さっている。コンポジット端子なので絵はダメダメだし、ましてやこの配信は3Gで配信できる程度まで画質・音質・フレームレートを落としての配信だったため、ハイクオリティを説明する資料にはなりようもないが、手のひらに乗るサイズの配信BOXと、おでこに付けられる超ワイドアングルカメラでの「お外中継」セットでこんな絵が撮れますよー、というサンプルを是非みてほしい。

Clickで再生

...釣りな @AyanoTDO のサムネイル画像はさておき、是非Clickして映像を見てみてほしい。GoProは手ぶれ補正など一切ないカメラだが、スーパーワイドなその画角のせいで、ヘッドマウントしてもほとんど不快に感じることはない映像に仕上がっている。本当はもっと高音質なマイクを付けてちゃんと音量調整してやるべきなのだが、取り急ぎこんな感じで。

尚、GoPro内蔵マイクは色々とアレで、通常の会話を録音するには使い物にならない。が、LIVEBOXは別途マイクを付けることができるので、高音質マイクを繋げばGoProならではの映像表現と高音質なAudioを両立することができるはずだ。この配信でも小型のダイナミックマイク(あまり性能は高くない)をLIVEBOXに取り付けてGoPro側マイクはOFFとしている。


さて、2011年はヘッドギア姿で塚本センセとキャラクターで張り合うかどうか、これから考えよう(ぉ

179ドルのヘルメットカメラ「GoPro HD HERO 960」は、録画は勿論ライブ配信(Ustream)にも使える。

Go Pro HD HERO 960とは

海外から通販でGoPro HD HERO 960を買った。Gizmodeとかでライターをやっている武者さんからHD HEROを借りて使ってみてめちゃくちゃよかったので廉価版であるHD HEROを衝動買い、というわけ。通常版(HD)と廉価版(HD 960)の違いはフルHD30fps, 720P 60fpsの2モードが削除されたことと、背面拡張スロットがないことのみ。フルHDモードはもともと127度画角に制限されるということもあって使い勝手悪かったし、背面拡張スロットは今のところ用途不明(専用アクセサリは予定はあれど発売されていない)。というわけで廉価版960が120ドルも安いってのは『大変お買い得!』というわけで買いに走ったというわけ。
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メーカー側の論理を推測すると...

HD版を出してみたが競合他社商品も結構値段で競ってきたし、こちらはもっと値段勝負できるHardwareなもんだから、値下げしてシェアを大きく取りたい。が、すでにHD HEROを買ったお客さんがいるだけに「HD版を値下げします」ではお客さんの信頼を損なってしまう。うーん....じゃ、機能制限版出して値下げすっか

と、こんなことがあったりなかったりするんじゃなかろうか。ちなみに、家電メーカーではよくやることですw

ライブ配信に使える「常時スルーアウト」への対応

とと、つい職業柄廉価版リリースに至った経緯が気になってしまったが、本題に戻ろう。
このカメラ、もともとはSDカードに録画してYouTubeやらにUpload&Shareする用途で開発されたようだが、最近のFirmwareUpdateで「line-out 常時」という設定ができた。具体的には、カメラの電源ON中は録画していても何もしていなくても外部コネクターからビデオ信号が常時出続ける、というわけ。つまり、Ustreamニコニコ生放送といったライブ放送サービス用のカメラとして使えるということである。出力はコンポーネントOUT(D端子と同じ信号。変換ケーブルで変換可)でハイビジョンを出すか、コンポジットOUT(いわゆる黄色コネクタね)でSDを出すかが選べる。

CEREVOで出している簡単Ustream配信BOX『CEREVO LIVEBOX』と合わせると結構面白い映像配信ができてしまうので、モータースポーツ、ウィンタースポーツ、その他各種スポーツなどのアウトドア用途でUstream配信をやってみたいという方は是非検討してみては如何だろうか。尚、GoPro HD 960は防水仕様だが、ビデオOUTケーブルを繋ぐと防水機能はなくなってしまうので注意してほしい。で、どうするかというと、防水ボディにドリルとリューターで穴を開けてビデオOUTケーブルを繋ぎ、ホットボンドでボディとケーブルの間をシーリングしてやる。まったくもってメーカー保証外だが、スキーや雨天など水にどっぽりと漬けるような使い方(ダイビングetc)でなければ十分に防水性能を発揮してくれた。

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ホットボンドでのシーリング

で、シーリングしてしまえば車のフロントバンパーに取り付けてしまってもまったく問題ないので取り付けてしまうと、こうなる。

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当然だがCEREVO LIVEBOXのほうは防水性能なぞ皆無なので、ずるーっとケーブルを延ばして車のダッシュボードに置いてある。で、これらのセットで撮影したUstream配信はこちら。本当は昼間のうちに撮影してやりたかったのだが...。今度昼間Versionを公開することにして、取り急ぎは雰囲気だけでも。

見てもらってわかるように、Go Proシリーズは驚くほど夜間撮影に弱い。夜間しか使わないという方は選択肢から外したほうがいいかもしれない。が、ほぼ180度近い画角が簡単に撮影できる超小型・軽量ビデオカメラで、手袋をした手でも簡単に操作できて防水防塵&操作音がするので筐体が見えていなくても操作可能...というヘルメットカメラの基本性能をきちんと持ちつつ、常時スルーアウトでUstream配信に対応、当然スルーアウトしながらのSDカードへの録画もできると来ている。最も高く評価したいなぁというポイントはスルーアウトケーブルをちょっとした加工で生活防水レベルの防水性を担保した形で取り付けられること。是非、ヘルメットやら車やらに取り付けておもしろ映像をライブ配信して楽しんでほしい。勿論、録画しながら行って後日ハイクオリティな動画はYoutubeで共有、だ。

おっと、1点Ustreamerとして知りたかった大事なことを忘れていた。このカメラ、充電しながら動作させることが可能。充電電圧は5v。750mA出力可能なACアダプタで24時間動作させることができた。多分500mAでも大丈夫。車載長時間配信を考えている諸氏は安心してほしい。尚、上に掲載した画像で白いケーブルが出ていたが、これが充電ケーブル。ミニUSB端子とTV OUT端子が並んでいるのでまとめてシーリングしてしまえて便利。

Ustreamじゃないけど頭にワイドなカメラを付けたらこうなる

ライブ配信とは関係ないが、頭にフィッシュアイレンズを付けたカメラを乗っけるとこんな映像も撮れるよ、というサンプル。最近はまっているヨーヨーの練習風景を撮影してみた。こういった目線の先でどこを見ているかなどが重要な映像なんかは、頭につけて追いかけるのはHow toビデオとしてもいい感じにハマる。尚、部屋の片付いてなさ具合が異常というコメントはスルーの方向で...


※HD HEROの実力はHDで見ないとわからない。HD映像を見たいかたはこちら HD映像その2

国内代理店の強気な価格設定と海外通販

尚、こちらの商品は国内代理店が幅を利かせた商売やっているようで、海外通販サイトでGlobal shipping OKとなっているところでも軒並み『日本への発送はできません』という対応。それでもめげずに何サイトか当たれば発送してくれるところがあるので良く探してみましょう。こういった平行輸入禁止処置までやる代理店はだいたい価格が高いので、あの手この手で海外通販すれば安いというのはお約束。Go Pro HD HERO 960を通常国内で買うと23000円は下らないが、海外通販で購入すると$179。円高も手伝って15000円少々で購入できてしまう。送料がかかるとはいえ、送料も円パワーで2000円そこそこまで落ちるので実質18000円もあれば送料込みで買えちまう。必ず欲しくなるオプションパーツをいくつか買えば、故障時のリスクを鑑みても海外通販したくなるってぇもの。代理店さん、もうちょっといい値段つけましょうや。で、どこから買ったここで書いてしまうと国内代理店からSTOPかけられる可能性があるので、知りたい方はtwitterでコッソリ連絡くださいw


※10分エントリーでもBlogちゃんと書いていかんとあかんね...ということで、最近買ったGoProの話でも。CEREVO LIVEBOXの話とかCEREVO CAM live!の話はいろいろと書きたいこと満載なんだけどどうしても構えてしまってまとまった時間取れるまで書かないでいたら1年たってしまっていたのでorz




国内での購入はこちらから(楽天)

Blogで @誰々 と書くとtwitter上でMention表示されるようになるといいのに

Blog書き手が特定の人に対して「あなたに言及しましたよ、よかったら見て&意見してくださいね」的な日本人的大変慎ましい一方的通知方法はないものか、という話。結論から言うと、Blog上で @だれだれ と書いたらtwitter timeline上でMentiond表示(日本語版でいうところの@表示)されるような仕組みがあるといいなぁと。

Blog検索エンジンやってる業者さんがBOT作るとかすれば十分できそうなもんだけど、利用者増えると1日の投稿数限界すぐ来ちまうから無理か。何かいい手はないもんかのー。ちょっと捻って実現できたら割と話題になるかもね。


例えば『モバツイを使えば、本家twitterの@に加えてあなたのtwitter-IDに言及されたBlog記事も知ることができます。』とかね。え、コストに見合わないって? それはまぁそれでBlog検索エンジンのお会社とアライアンスでも組んでくださいな。Powerd by gooブログ検索 とか入れるとかして、ね。

どないなもんでしょう @fshin2000 さん ←こんな感じで使うイメージ

CEREVO CAM発売 〜ざっくりと2年の流れを振り返る〜

ばたばたして報告遅くなってしまったが、昨日12月15日にCEREVO CAMを正式発売、お客様に向けて発送することができた。皆様の応援のおかげである。本日(12/16)からお客様のもとに届き始めているようだが、ちょうど下記エントリーを書いてから2年きっかり。これもBlogを見て応援をいただいた皆様のおかげである。感謝!

2年間の流れを振り返る

2007/12/15

松下電器を退職してネット家電を企画販売するベンチャーを起業
ちょうどこのエントリを起こしたのが2年前の2007年12月16日。CEREVO*1としての活動を開始したのが15日だったから、正式発売までジャスト2年ということになる。ちなみにきっかり2年にしたかったから発売を伸ばしたわけではないので念のためw

2008年1〜3月

私がJOINする前からFreescaleのEVMをベースに進めていたのだが、デジカメとしての性能をある程度持たせるため、i.MX31に見切りをつけ、TIのDM355プラットフォームへの移行を決断。マーケティングの観点から社名変更を検討しはじめる。

2008年6月

社名をCerevoに変更し、プレス向けに情報発信を開始。こういう会社があるんだよ、ということを伝えはじめる。CNETさんや日経BPさんといった技術系のメディアの皆様から、Cerevoに興味を持ってもらいはじめるのはこのあたりから。年内の資金調達完了を目指して動いていたため、開発人員の採用も始める。

2009年1月

ネット家電ベンチャーのCerevo、第三者割当を実施--今夏にも製品を発売
で、B2Cの量産ハードウェアを作るにはどうしても初期投資が結構かかる。というわけで2009年1月までを(約1年と1ヶ月)、試作機を作ってベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の方から開発資金を募る期間として使った。丁度2008年秋にリーマンショックが起きて、これはやばいという流れのなか、何とか商品を出せるだけの資金を投資いただいた。

この1年間は無駄だったのかというとまったくそうではなく、ひたすら毎日名刺交換したり飲みやパーティーに顔を出したりして、様々な方と会った。投資家の皆さんはもちろん、今回CEREVO CAMの量産を請けてくださったEXEMODE社長の藤岡さんや、小ロットでの無線LANモジュール供給を快諾くださったPlanex社長(現会長)の久保田さんなどとも、この期間にはじめてお会いした。その上で、このパートナリングならモノがつくれるね、という感触を掴むことができたわけだ。

それらパートナーの皆さんに助けて頂いたとはいえ、TIさんのEVMをベースにほぼスクラッチで開発し、Webもハードもまとめて自分たちで作るという荒行をやっても1億円少々の資金で回る時代になったというのは、改めてハードウェア開発の敷居が下がっていることを実感する。CEREVOに限らず、これから面白いことが色々と起こっていくことだろう。

現在の主要開発メンバーはほぼこのタイミング(2月頃迄)で全員集結。

2009年7月

Cerevoのウェブ連携デジカメ、スペックとデザインを公開--3G接続で「だだ漏れモード」も
その後約半年を経て、CJIC2009というイベントでモックアップと機能を公開。このあたりからtwitterを使って情報発信を開始。より多くの皆様に興味を持っていただくということと、進捗が見えるのでファンの皆様に安心していただけるだろうとの考えから、ものづくりの過程を公開してゆく方針に切り替えた。サーバ側(CEREVO LIFE)が出来上がってきたのもこの頃。

2009年10月〜12月

さぁ秋にも発売かという流れで進めていたものの、様々なトラブルに見舞われ、延期。12月3日に発売を仮置きし、パーティーの会場まで抑えたものの量産用部品が期日までに工場に届かない、量産してみたらみたであれやこれや問題が発生し、結果15日まで伸びてしまった。ご期待いただいていた皆様には本当に申し訳ない。

これから

とはいえ、何とか商品として夜に出せるところまでは持ってきた。ファームウェアの完成度などまだまだ至らない部分も多くご迷惑をお掛けしてしまっている部分もあるが、真摯に対応させていただく予定である。パソコンなどの介在なく、ネットワーク経由で簡単にファームをアップデートできる仕組みをご用意しているので、うまく活用して行きたい。
ハードウェア的には720Pの動画を撮影できるスペックを備えているので、細かいBugFix後は動画ファームウェアに向けて走る予定だ。インターネットと動画撮影ハードウェアの連携はまだまだ発展途上なので、その発想はあったけど誰も実現してなかった、あるいは簡単便利には実現していなかったよね、というところをうまく狙っていきたいと思っている。そここそが、ネット家電屋の腕がなる部分だと思うのだ。

というわけで、まずは御礼とご報告まで。


CEREVO CAMは下記URLからご購入いただくことができる。
直販限定のブラック・モデルもまだ残りがあるので、検討いただければ幸いである。

直販サイトはこちら → http://cerevo.com/

※もっと詳しく色々書きたいが、それはまたの機会に。『ネット家電ベンチャーのつくりかた』という1冊の本ができそうな勢いなので、アスキーさんあたり新書でひとつどうですか(ぉ

[rakuten:cerevo:10000001:detail]

*1:厳密には当時は別の会社名だったが後に社名変更

ヤフオク出品物などに! 200円で驚くほどきれいな静物写真が撮れる、和尚式商品写真撮影ボックス

※2011年5月、さらに低価格化した新バージョンを公開↓
費用10円時間10分。コピー紙3枚だけで劇的に綺麗な小物写真を撮る方法

ライティングボックス作成編

小物の撮影するならこれでキマリ。材料は2つだけで、合計300円。

  • 100円ショップ謹製、模造紙(100円で5枚入り。2枚も使わない)
  • 100円ショップ謹製、園芸用トンネル支柱(U字型) こんなやつ

百聞は一見にしかず。まずは撮影した写真をみてほしい。8000円程度で売っているレンズ(EF50mm F1.8 II)に、入門用のデジタル一眼レフEOS Kiss X3で撮影したものだ。明るいレンズじゃないとダメ、なんてことはまったく無い。EXIF見てもらえばわかるが、作例は全てF10等まで絞って撮影しているからだ。*1

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作り方は超かんたん10分作業。トンネル型支柱2本を90度重ねて上部を針金か何かで束ねる。自立することを確認したらフレームに模造紙を張り付けていく。撮影する面と下面を除いて、上面、左右面を適当にセロテープで貼って行く。ここで注意したいのは、どの面から見ても紙の厚みが一定にすることだ。1枚だけの厚みですべてそろえるのが望ましい。右面は2枚がさねだが、左面は1枚のみ・・・という感じになってはいけない。正直なところ、見栄えはセロテープだらけの"汚らしい紙かご"程度で十分だ。重要なのは各面が模造紙1枚だけ隔てて外界とつながっていること。

最後に、背面の紙から前面にむかってバージンロードのように紙を垂らす。後ろのほうを丸めて上のほうまでせり上げるのがポイントだ。これをやることで、背面部だけは紙が2枚がさねになってしまうが、問題ない。

ただそれだけかというと、それだけなのである。この謎の紙製かごを日光が燦々と降り注ぐ庭やベランダ、窓際に置いて撮影してみてほしい。びっくりするほどきれいな静物写真が撮影できるはずだから。

完成形はこんな形だ。このサイズで見てもセロテープが見えてしまっているが、撮影には全く影響しないので気にしないようにw トップから白熱灯を当てているが、太陽光下で撮影するとよりナチュラルになるので試してみてほしい。

IMG_9218

ちなみにメディア各社にも掲載をいただいているCEREVO CAMの写真もこのショボイドームで撮影したもの。そこまでひどくはないでしょう? ちなみに自前撮影になった経緯は、大企業ではないので撮影におカネがかけられなくて...という一面もあるにはあるが、予約開始までの間にプロカメラマンに撮影してもらうに値する奇麗なモックアップを手にいれられなかったためだ。後日ちゃんとしたものに差し替え予定、である。

撮影編

撮影にあたってのワンポイントテクニックは紙籠の中を撮影した写真でマニュアルホワイトバランスを設定すること。この手続きさえ踏めば、太陽光だろうが蛍光灯光だろうが白熱灯光だろうがお構いなしにきれいな色が出ている写真が撮れるはずだ。

  • まず、中に何も入れずに紙籠の中だけを撮影する
  • カメラの取扱説明書を読み、マニュアルホワイトバランスの設定方法を調べる
  • 先に撮影した紙籠の中だけを撮った写真をマニュアルホワイトバランス設定用ファイルとして適用する
  • カメラの設定をマニュアルホワイトバランスにする

続いて撮影に移る。カメラは必ず三脚に取り付け。さらにマニュアルフォーカスとし、ライブビューで対象を限界まで拡大してピントを合わせる。絞りはF10以上に設定する。で、セルフタイマーをセット。5秒以上の秒数が望ましい。三脚に取り付けても思った以上にカメラは動く。ライブビューで10倍表示ぐらいにすればよくわかるはず。

で、最後に露出補正を+1〜+1.5程度かける。これで白い紙がグレーではなくほぼ真っ白に飛ぶので、女性誌の写真等でよく見るハイキーな写真となる。尚、被写体が真っ黒なものの場合、露出補正はなしか0.3程度で十分だ。

あとはシャッターボタンを押してセルフタイマーが効くまで待つだけである。

F10以上まで絞ると三脚が無いとうまく撮影できなくなってしまうが、これは商品写真の広い範囲でピントが合うようにするため大事な設定。幻想的な写真を撮るには不向きだが、静物のディテールまで写しこむにはこの設定が適切だ。

技術的解説

静物撮影の基本は影を消す、または薄くすること。で、表面への光源などの映り込みなどをなるべく減らすこと。そのためにはどうしたらいいか? というと、より均等に光が当たるようにし、一点に集中して強い光が来ないようにすること。で、プロはこういうことのためにソフトボックスやアンブレラといった機材を使って「光の拡散」を起こす。

そこを模造紙で代用してやったのがこの静物撮影ボックスというわけ。実際、ボックスの中に頭を突っ込んで上を見上げてみるとよくわかる。四方八方から光が差し込んできて何ともまぶしいのだが、注視したら目が焼き付きそうな、電球を直に見るような目つぶし感を感じないはず。朝の光が差し込む障子を眺めている風、とでも言おうか。均等に明るい感じなのである。

例に出した写真は『全体的に明るい』感じだったかと思うが、この"光の均等感"が「全体的に明るい」感じをうまく出してくれるのである。ただ強い照明を当てるだけではこういった感じは出ない。むしろ強い影が出てしまうので、影の部分を暗いと感じてしまうのだ。メガネの写真を見てもらうとわかるが、普通にこのメガネみたいな立体物に強い照明を当てると、影が出まくるのは想像に難くないだろう。フィギュア写真の首まわりなども同様だ。

四方八方から紙によって分散した光を当てることで全体的に影を減らし、ソフトな感じで明るさを出すことができているから、こういった写真を撮影することができるのである。

尚、最後に出てくるゴルゴ13 デューク東郷の写真だけは、あえて影のある雰囲気を出すために照明を左からだけ当てている。それでも顔の真ん中あたりに暗部と明部の境目となる線が見えていないのは、撮影ボックスの模造紙による拡散効果によるものである。

おまけ

光の当て方を工夫するとこんな写真も撮れる。
youken

あと、何撮っても妙に格好よく映るのでついつい変なものを撮ってしまう。

IMG_9678エイトフォー

IMG_9684セメダインC

IMG_8647ショドウフォン(一部限定ネタw)

あと、ブックマークコメントやTrackback等で『普通のデジカメではどうなのか?デジイチじゃないとだめなのか?』というご指摘があったので手元にあった普通のコンパクトデジカメを使い、今回の撮影キット(紙籠)で撮影した写真も掲載しておこう。使用デジカメはCoolpix S10。買った時点で二万円切ってたような、3年落ちのコンパクトデジカメである。

DSCN6062DSCN6054
さすが鶴屋さんコンデジでもお変わりない美しさです。ちなみに左側写真と右側写真では光源の位置と露出補正数値だけ変えて雰囲気を変えています。



ちなみにお金はあるが時間がないという方には、ちゃんとした専用商品が出ているのでそちらを買いましょう↓
[rakuten:kenko-k:10007253:detail]

*1:最後の鶴屋さんだけ、TAMRON 90mm F2.8を使い、F16ぐらいまで絞って撮影している