iPhoneで起こしてほしかった日本語変換の革命

たぶんAppleでは増井さん以外にもたくさんの方が日本語入力に関わっておられるはず。今回のエントリーは増井さんをはじめとしたAppleで日本語入力に関わる全ての方へのメッセージとなる。是非上のほうにいるであろう日本語が読み書きできないけど日本語入力に制約をつけている(であろうと推察する)ガイジン管理職さんにも翻訳して読ませてあげてほしい。...なんてエラそうなことを書いたがまぁBlogで何を書こうが自由なのでww

iPhone2.1ファームが出て、連文節変換と呼ぶのが正しいのかはわからないが、長い文章を入力しても文節の区切りを自動で判別して変換する機能がついた。

  • 入力文字「きょうはおふかいにいってきました」
  • iPhoneファーム:「きょうはおふかいにいってきました」「キョウハオフカイニイッテキマシタ」
  • 2.1ファーム「今日はオフ会に行ってきました」

これで先のiPhone評価エントリーにおいて『候補があると思って少し長い言葉を入れたけど候補ないのかよ!』となった際の手戻りの多さが劇的に改善され、便利になった。"ふじりんご"と打ってしまって、"富士林檎"と変換されないことに気づいてバックスペースを4回押して"富士"を確定させてからさらに"りんご"と打ち込んで"林檎"に変換する手間がなくなったのは大きい。特にネットスラングなどカナまじり言葉を多用する人種にとっては。


iPhoneのファームを更新して、評判の悪かった日本語入力変換部に手を入れてきたことは高く評価できる。だが、個人的にはAppleや増井さんにはもう少し新しいUIを期待していた。それは、タッチ入力ならではの"変換"システムである。iPhoneではスライド入力*1という革新があったじゃないかと言われそうだが、あれは「入力」方式の革新である。今一歩踏み込んで求めたいのは「変換」方式の革新なのだ。

Palm OSPoBOXをはじめて見たときのあの『すげぇ、この変換はヤラレタ!』感をいまいちど感じさせてもらいたい。


某氏など関係諸氏には「そんなものは既存FEPの操作概念にとらわれており、Oldstyleすぎる」と怒られそうだが、個人的にiPhoneにつけてほしいと思う日本語変換UIを図示してみた。こんなの実装してくれると嬉しいんだけどなぁ、と。

henkan1(拡大図)
henkan2(拡大図)
henkan3(拡大図)

画面3と4の間は文節区切りミスの修正。指でスライダーアイテム(<> ←こういうの)をスライドさせて行う。「富士」と「林檎」の間あたりに指を置いて上にスライドさせると、新しい区切りがあらわれる、という機能も追加するといいだろう。

henkan4(拡大図)

静止画で伝えるのは難しいが、何となくイメージしてもらえただろうか。ユーザーインタフェースに正解はないと思っているが、少しでも私の理想に近い入力システムが現われてくれんことを祈っている。

※じゃぁお前はQWERTYキーボードでローマ字入力するなよ!とか言われそうだがそれは棚に上げておくw

*1:正式名称は不明